JSCA実務者研修(第2回 限界状態設計法)報告(神田 順 先生「これからの建築構造工学を考える 第2回 限界状態設計法」報告)

神田順 先生「これからの建築構造工学を考える 第2回 限界状態設計法」報告

                            関東甲信越支部 JSCA東京 研修術委員会

JSCA東京 会員の皆様

JSCA会員の皆様
 去る、2020年1月15日、JSCA東京、ASDO共催の実務者研修会「これからの建築構造工学を考える 第2回 限界状態設計法」を、日本大学理工学部駿河台校舎1号館121会議室にて開催しましたので報告致します。
東京大学名誉教授、神田順先生を講師にお迎えし、全4回の予定となる講演の2回目となります。

講演では、確率論を基本とする構造設計の枠組みとして、国際的にも一般に用いられている限界状態設計法についてお話頂きました。
安全性の定量化に向けて、建築物・土木構造物の信頼性に関する設計の一般原則であるISO2394がJIS化されることをご紹介頂き、荷重効果(応力)と部材耐力の概念図から、信頼性指標(β)及び壊れる確率(Pf)を導き出す方法をご説明頂きました。
また、日本の「建築物の限界状態設計指針」の歴史的な成り立ち、主要なヨーロコード・ISO規格の紹介と、アメリカの規格であるLRFDの展開をご紹介頂きました。
一般的に任意の確率分布する多変数かつ非線形の限界状態関数に関して、高等1次近似2次モーメント法(AFOSM)を用いて、信頼性指標(β)を求める方法が、図や計算式を用いて詳しくご説明頂きました。最後に、地震荷重、風荷重、雪荷重の荷重係数と設計用再現期間の信頼性指標(β)をご説明頂きました。
当日は多くの参加者にご聴講頂き、質疑応答においても有意義な意見交換がなされておりました。


プログラム :趣旨説明 金田勝徳 氏 (構造計画プラス・ワン)
講 演 :神田順 先生 (東京大学名誉教授)


講演会


一般社団法人 日本建築構造技術者協会 関東甲信越支部 JSCA東京

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